真相 ページ10
目黒side
自己紹介が終わって、舘さんの話になった。
宮舘『えっと、まず、皆さん、ごめんなさい。
勝手にまた面会謝絶にしてしまって。』
佐久間『いや、涼太が謝ることじゃないよ。』
ラウール『うん。僕らも勝手に早とちりして落ち込んで、舘さんの気持ちを考えてなかったから。』
岩本『だから、舘さんだけの責任じゃないよ。
俺らもごめんね。』
あの日の3人が謝るけれど、舘さんは首を横に振る。
宮舘『...違うよ。それだけじゃない。皆と一緒にいて、すごく楽しくて、記憶はないけれど、これからも一緒にいたいなって思いました。でも、怖くなった。皆さんの事を知れば知るほど、記憶が戻らなかったら皆さんを傷つけるから。
記憶のない俺はただの宮舘涼太で。皆さんに期待だけさせて悲しませてしまう。悲しい顔をさせるくらいなら..だったら、苦しくなる前に離れようと考えました。ごめん、なさい...泣』
最後の方は声を震わせながら泣いていた。
これを吐き出させられるのは、しょっぴーしかいない。俺じゃあ無理だったなって改めて思い出させられた。
阿部『舘様。ありがとう。そんなに俺らの為を思っていてくれて、たくさん悩んで、考えてくれたんだね...泣、でも、でもさ...急に離れていくのは、嫌だよ。だから、どんなことでも、話して欲しい。』
阿部ちゃんは、1番最初に舘さんに近寄って涙ながらにそういった。その表情から察するに、今の2人の信頼関係からなんだろうなってわかったんだよね。阿部ちゃんも、舘さんも本当に信頼しあってるから。
向井『だてぇ...泣、ええんよ、記憶がなくても、だてはだてやもんっ...泣、俺と一緒にいて、わらってくれたらそれでええ。これからもたくさん一緒にいたいもん、だから、居なくならんといてや...泣』
隣に来たのは大号泣の康二。そういや、舘さんが康二のボケで昔みたいに大爆笑したっていってたっけ。嬉しかったんだろうな。
宮舘『っ...うん、ごめんね...。でも、翔太のいった通りだ。』
渡辺『だろ?』
そう笑い合うゆり組の2人は、本当にいつも通り。
あまり喋るわけじゃないのに、伝わっている。
深澤『宮舘さん...いや、舘さんでいいかな?
改めて、これから先も俺達と一緒に活動していきませんか?たとえ記憶がなくても、いつ戻るかわからなくても、俺達は舘さんと歩んでいきたい。』
ふっかさんが、俺たちの気持ちを代弁してくれた。
でも、まだ少しだけ舘さんの顔は迷っていた。
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りん(プロフ) - ともみさん» こちらこそ、素敵なメッセージありがとうございます! (2022年5月28日 13時) (レス) id: 9dd6c9cdd9 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - 涙が止まりませんでした。素敵な小説をありがとうございます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page33 id: aad3573941 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - りんさん» いえいえ! (2021年10月17日 21時) (レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リセルさん» ありがとうございます!訂正します! (2021年10月17日 21時) (レス) id: 397729a488 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - すみません、更新された最後のページで、分かり切っただと思いますよ! (2021年10月16日 2時) (レス) @page25 id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2021年6月16日 1時