初恋は幼馴染(青Ver.) (ページ5)

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［渡辺 side］

「おはよ」

渡辺「おはよ」

中学生になりお互い距離ができるのかと思いきや、全く変わらずそのまんまだった。
一緒に登校して、授業受けて、馬鹿やって、怒られてと小学校の頃から変わらないままだった。
お互い周りにトゲトゲし始めてはいたけど…

そんなある日の帰り道。

「芸能事務所に入ったって？」

渡辺「…ママか？」

実は数日前、親の買い物について行ったらオーディション会場に連れて行かれた。
意味がわからないままとりあえず踊っていたら合格してそのまま入所。

入ったところだし、すぐに辞めるだろうと思って黙ってたのに…ママ(あいつ)言いやがった。

「すごいじゃん。まぁ、ダンス上手いしな」

今のうちにサインもらっとこうかな〜なんていうから頭に軽く一発入れる。

渡辺「お前の方が先輩だろ」

「でもさ、私は表に出ることはないから、有名になるとかならないとかないのよ」

渡辺「引っ張りだこの奴が何言ってんだか」

Aのアクションは業界ではかなり評判が良くて仕事の依頼が途切れないらしい。

学校にもなかなかいけなくなるかもとAの母親が心配していた。

渡辺「まぁいつか並べるように頑張るわ」

「翔太なら追い越せるよ。というか追い越してくれ(笑)」

Aみたいに必要としてもらえるように頑張ろう。俺は仕事に向き合うことにした。