紅一点×SnowMan⑩ (ページ27)

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私の部屋に風磨と樹と3人でいる状況。
なんか気まずい。

「とりあえず化粧落としてきてもいいかな？」

菊『どーぞ。』

なんとなく2人きりにしようと思って、
部屋の洗面台に向かう。

メイクを念入りに落とし、
保湿をしたらそっと部屋に向かう。

気になって2人の会話を聞いていた。

菊『樹はなんでだと思う？』

田『んー。なんか俺達に知られたくない話があるとか？』

やっぱその話か。うん、ここは突撃していくか。

「正解。」

菊『うわっ。聞いてたのかよ。』

田『姉御盗み聞きとか悪趣味だぞ。』

私が部屋に入ったことに2人がかなり驚いている。

「本当はSnowManに話してからが良かったんだけど。2人にはいろんな疑いかけられるから話すわ。」

小さく息を吸って、話を続ける。

「実は、今、ソロ曲の作成をしてるの。秋のツアーでのユニット曲のところが、私はソロでやるから。で、これはまだ先の話だけど、ソロアルバムをリリースして、それを引っ提げてライブも行う予定。2人と話してるとどうしてもその話になりそうだなって思って言えなかった。ちなみに最近食事に行ってる人達はみんなソロ曲の作成を依頼してる人達なだけ。」

そう伝えれば2人とも驚いた顔になっている。

田『姉御まじか！流石だね。』

「ありがとう。」

菊『でもさぁ。SnowManにも伝えてない話を今言ってしまって良かったの？』

そうだよね。いつもの私なら、
なんとしてでも隠していただろうから。

「大丈夫。実は2人にも曲の作成依頼をすることが正式に決まったから。」

菊・田『まじ？！』

「うん。まじ！樹はラップ曲で、風磨はバラードかな。」

田『それは頑張らなきゃな。』

急に2人ともスイッチが入ったみたいで、
それからどんな曲を作るかの話になる。

気づいたら12時を超えていて。
かなり盛り上がってしまった。

田『いやー、それは頑張るわ。』

菊『俺も。いつかやりたいと思ってたんだよねー。』

「ありがとう。楽しみにしてる。じゃあね。」

おやすみと言って、2人が部屋を出る。

本当の理由は誤魔化せたかな。
確かに依頼することは事実だから。