紅一点×SnowMan⑩ (ページ42)

今日:285 hit、昨日:770 hit、合計:65,629 hit

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そのまま準備を終えて、夜公演が始まった。

次はAのソロ曲だ。北山くんが作詞作曲のこの曲はかなり評判が良いらしい、、、だけど。

「え？」

向『待ってやぁ。ちゃう曲やんけ。』

宮『どういうこと？知らない曲だよね？まだソロ曲持ってたの？』

全く知らない音源で知らない歌。

いつも歌っていたものは割とロックな曲だったけど、
これは完全にバラードだ。

客席も、アルバムにない曲が
かかったことによってざわついている。

向『と、とりあえず準備しよか。』

「ああ。」

俺達のユニット曲が控えているため、
急いで支度をする。

ライブ後、楽屋にみんなで戻っていく。

渡『おい、A！なんだよあれ。』

A『え？』

渡『ユニット曲のところのお前のソロ曲、初めて聞いたやつなんだけど。』

ラ『リハでも一回もやってないやつだよね？』

みんなが気になって迫っているのがおもしろい。
Aはいたずらっ子のような顔をして言った。

A『いいでしょ？あれ新曲なの。堂本剛くんが作ってくれたんだよね。』
　

向『はぁぁ！？めっちゃ贅沢やん。羨ましいねんけど。』

佐『それを今日突然披露しちゃうっていうね。』

「さすが。」

わいわいガヤガヤしながらみんな帰り支度をする。

こんなご時世なので、
打ち上げは基本的にしないことになっている。

「A〜。車乗せて。」

阿『あ、俺もお願い。』

昨日と同じようにAの車に
乗せてもらおうと声をかける。

横アリは基本的に自家用車で来ている
Aの車に何人か乗るのが定番だ。

昨日乗せてもらった俺と阿部ちゃんが立候補する。

A『あー。ごめん。今日車で来てないんだ。だからひーくんとかに乗せてもらって？ごめんね。』

阿『いや、大丈夫だよ。こちらこそ疲れてるのにいつもありがとね。』

深『了解。』

　
珍しいな。

車で来ない時って無かったはず。
あるとしたら、風磨と付き合っていた頃に、
風磨が見学に来た時くらいか。

そんなこともあるのかー。
俺はそのまま呑気に帰り支度をした。